漫画版打ち切り『狼は眠らない』全3巻の感想と作品情報を網羅!

高い画力で、なろうの本格ファンタジーが漫画化!!しかし3巻で打ち切り!?!?

今回は、なろう小説の中でも随一の本格ハードファンタジーと言われている『狼は眠らない』の漫画版、全3巻についての記事です。

漫画が途中で打ち切りになること自体は、珍しくもなんともないのですが

ここまで面白く、絵もきれいなのに打ち切りになった漫画はなかなか無いと思います。

原作は遂に完結、ノベル版も打ち切りからの復活と何かと話題の作品ですので、ぜひチェックしてみてください!

漫画版を無料で読む方法(合法)も紹介しています!

目次

あらすじ紹介

ただ真摯に強さを求めて――冒険者レカンの英雄譚、開幕!

迷宮の底でみつけた<黒穴>に飛び込み、別世界に転移した<片目狼>レカン。

冒険者である彼は、どの世界だろうが己の進むべき道に迷いはない。

強さを求め、迷宮に挑み、強敵を倒す――。

支援BIS(「辺境の老騎士」)の骨太ファンタジーを、新川権兵衛(「横浜駅SF」)が熱筆!

ヤングエースUP 狼は眠らない 作品情報

登場人物紹介

漫画版『狼は眠らない』3巻までに登場するキャラクターを、登場順にまとめました。

原作にしか登場しない設定もさらっと補足しています。

〈片目狼〉のレカン

本作の主人公。

バクラド迷宮第38階層のボスを倒した際に、黒穴に遭遇し相棒のボウドと共に飛び込んだ。

異世界で目覚めた際にボウドとははぐれてしまい、一人旅を開始した。

元の世界にいた際に習得していた魔法は、〈突風〉〈収納〉〈付与〉〈吸収〉〈魔力感知〉〈生命感知〉〈立体知覚〉がある。

薬師のシーラから調薬技術を学ぶため、弟子入りを志願し試験を受け、突破した。

〈人食い熊〉のボウド

レカンと共に黒穴から異世界に渡った冒険者。

その後は消息不明。

(原作では再登場します)

ザイドモール家 領主の娘 ルビアナフェル姫

通称 “ルビー” 。

ザイドモール家の長女で、森の散策中に魔物に襲われレカンに助けられる。

レカンを自身の屋敷に招き、その後「私の狼さん」と呼ぶようになる。

シャドレス家に嫁ぐ前に、母の形見である〈宝玉〉とレカンの〈宝玉〉交換してもらった。

レカンにとっては〈体力回復〉と〈魔力回復〉の二つの効果を持つ大事な装備であったために、後日すり替えて取り返そうとしたが

その機会はなく、姫は嫁いでいった。

原作では再び登場するが、漫画版は再登場前に打ち切られてしまった。

マリンカ

ルビーの御側付き。

森の散策中に魔物遭遇した際に、火の魔法を使うが効果は無かった。

チェイニー

チェイニー商会の商会長。

〈ヴォーカ〉までの護衛任務を募集した際に、レカンとエダと出会う。

レカンにシーラを紹介したのもこの人。

エダ

本作のヒロインなのだが、漫画版ではヒロイン感が無い序盤で終わってしまったため、

ただのおてんば少女といった印象になってしまった。

魔力量は多い方であり、レカンに魔法を習う。

〈不死の魔女〉シーラ

薬師であり、レカンの師匠。

薬の知識や技術だけで無く、精神面でもレカンに大きな影響を与えた。

レカンに「ここにだけは近づきたくなかった」と思われるほど、膨大な魔力量を誇っている。

漫画全3巻の感想 (ネタバレ注意)

1巻の感想

まずは設定の面白さから。

1話冒頭で、主人公レカンが元々いた世界の設定が語られました。

ざっくりまとめると、こんな感じです↓

この世界には、迷宮というものが存在しており、冒険者が探求している。

迷宮には、数十年に一度、異世界へ続く“黒穴”が開くという

もともと私たちのいる世界ではない異世界からスタートするのですが、さらに“黒穴”を通って別の世界に旅立つということです。

主人公レカンは、相棒のボウドと共にこの“黒穴”に飛び込み異世界へ旅立ちます。

体も記憶もそのまま異世界に飛ばされるので、いわゆる「異世界転生もの」ではなく、純粋なハイファンタジーといって良いでしょう。

異世界に行く方法が、周知されているという設定はなかなか珍しいのではないでしょうか。

また、レカンが元々いた異世界と“黒穴”の先の異世界では、魔法様式やスキルの習熟度に大きな差があるため、二つの異世界の異なる設定を楽しむことができます。

 

次に、1巻のストーリーについて。

“黒穴”を通り、異世界に降り立ったレカンは、魔物に追われている人間を助けたことでその集落に身を寄せることになります。

この集落のお姫様に気に入られるレカンでしたが、なろう系特有のムフフな展開は一切なく、

しっかりまとまった進行で、この第1集落編 (勝手に命名) は終了し、新たな冒険に出発します。

レカンと異世界の魔物の戦闘能力のバランスが良く、過度な無双感のない緊迫した強者同士の戦いがこの作品の見所の一つだと感じました。

著:新川 権兵衛, 著:かかし朝浩, その他:支援BIS, その他:田ヶ 喜一
¥341 (2024/04/21 21:05時点 | Amazon調べ)

2巻の感想

2巻で、“黒穴”からやってきた者のことを「落ち人」と呼ぶことが判明しました。

つまり、2つの異世界はどちらもお互いの存在を認識しているとうことですね。

この設定もなかなか面白いです。

ストーリーとしては、

冒険に必須な回復薬の調合法を学ぶため(異世界では植物が元のいた世界とは異なるため)、〈ヴォーカ〉という街を目指します。

その道中で護衛任務を引き受け、そこで出会った商人から薬師の情報得て街に着いてから薬師に接触し弟子入りの試験を受けます。

無事に試験に合格して2巻は終了。といった感じです。

なかでも、薬師からの最後の試験〈魔獣の散歩〉が一番面白かったです

(厳密には、薬師から合格だと言われた後についでに受けた依頼なのですが。)

大切な存在に「自分のために戦え」と言われることは、戦士にとって無情の喜び。といった激渋の内容です。

著:新川 権兵衛, 著:かかし朝浩, その他:支援BIS, その他:田ヶ 喜一
¥614 (2024/04/11 11:39時点 | Amazon調べ)

3巻の感想

3巻の冒頭で、また少しこの世界の設定が明らかになります。

レカンが落ち人だと確信しシーラは、お互いの世界の魔法やスキルの概念について知識をすりあわせます。

レカンが元にいた世界では、魔法は魔獣を倒した際にまれに得られる“能力”

一方、現在いる世界では魔力のある人間なら修行を積むことで誰でも使うことができます。

その分、魔力を持っている人間自体がかなり少ないようです。

二つの異世界の設定を1つの作品で楽しめるのが、この『狼は眠らない』の見所ではないでしょうか

 

ストーリーとしては、

シーラの薬師の仕事を手伝いながら、この世界の魔法を習得し、

その合間に、冒険者として遺跡探索を行います。

また、2巻で登場した少女エダに魔法を教えて欲しいと頼まれ、自身の魔法の修行にもなると引き受けます。

そして、なんとコミックスはここで完結。

 

やっっと、冒険者として迷宮に潜り、魔獣とガチで戦うレカンを拝めたと思ったら、まさかの完結ですよ。

いやほんとびっくりしました。

実はこの3巻を読み終わるまでは、打ち切りになっているとは知らず、

わくわくして4巻の発売日を調べました。

あのときの衝撃といったら、、。

表紙買いはこういう弊害があるのですね。良い勉強になりました。

著:新川 権兵衛, 著:かかし朝浩, その他:支援BIS, その他:田ヶ 喜一
¥634 (2024/04/11 11:39時点 | Amazon調べ)

Twitterの感想まとめ

各サイトの評価まとめ

1巻の評価

BOOK☆WALKER (4.7)
Amazon (4.6)
コミックシーモア (4.9)
Renta! (4.6)
BookLive (4.8)

2巻の評価

BOOK☆WALKER (4.8)
Amazon (4.7)
コミックシーモア (4.9)
Renta! (4.6)
BookLive (4.8)

3巻の評価

BOOK☆WALKER (4.8)
Amazon (4.8)
コミックシーモア (4.9)
Renta! (4.6)
BookLive (4.9)

漫画版『狼は眠らない』を無料で読む方法(合法)

結論から言うと、漫画版『狼は眠らない』は、全3巻無料で読むことができます。

海賊版などでは無く、公式ホームページで読めてしまうのです↓

ヤングエースUP:狼は眠らない

このKADOKAWAが運営しているヤングエースというサイトでは、全ての漫画が無料で読むことができます。

よくある毎日1話だけ無料とかではありません。普通に無料で読むことができるのです

かなり沢山の作品がありますのでチェックしてみてください↓

ヤングエースUP トップページ

『狼は眠らない』作品情報 (2021/09/02現在)

漫画版の基本情報

原作支援BIS
キャラクター原案田ヶ喜一
ネーム構成かかし朝浩
作画新川権兵衛
ジャンルなろう、バトルアクション、ファンタジー
掲載サイトヤングエースUP
出版社KADOKAWA
連載開始2019年2月4日
巻数既刊3巻

小説版の基本情報

著者支援BIS
イラスト 田ヶ喜一
出版社KADOKAWA
連載開始2017年11月1日
1巻発売2019年1月18日
巻数既刊5巻

作者:支援BISさんの情報

出身地:岡山県倉敷市

活動開始:2011年から「小説家になろう」に開始。投稿開始。

【作品一覧】

  • 辺境の老騎士 (小説全5巻、漫画全7巻)
  • 迷宮の王 (小説全3巻、ニコニコ漫画で連載開始)
  • 狼は眠らない (小説全5巻、漫画全3巻)

小説版の最新情報 (打ち切りからの復活)

小説版『狼は眠らない』は、第4巻 (2020年9月4日) をもって刊行の打ち切りとなっていました

しかし、2021年7月5日に「小説家になろう」の作者ページにて、電子版での続刊の刊行が決定したとお知らせがありました。

小説版『狼は眠らない』第5巻に掲載される内容は、Web版「第40話 白雪花の姫」から「第44話 伴侶」までとなっています。

ノベル版『狼は眠らない』をチェック!

[まとめ買い] 狼は眠らない

「小説家になろう」にて、原作が完結

「小説家になろう」作者マイページの活動報告にて、2021年6月26日に「狼最終話投稿」という投稿がありました。

その内容は、投稿タイトル通り『狼は眠らない』が完結したというものです。

2017年11月1日から連載をスタートし、ついに最終話 伝説の始まり (第56話)が更新されました

1話からの累計文字数なんと179万文字、圧巻です。

『狼は眠らない』まとめ

『狼は眠らない』の漫画情報から、小説版、なろう原作、支援BIS先生の他作品の情報をまとめました。

やはり、漫画版が打ち切りになったのが未だに納得できないのです。

私が漫画を買ったときには、すでに打ち切られていたので

連載当時のSNSの雰囲気やコミックスの売り上げなどが分からないのですが

なんでこんなに面白いのに、、、というのが素直な感想です。

 

原作のなろう小説が完結し、打ち切りになったノベル版が復活したので

漫画版の復活するのを願うばかりです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 支援BISさんて音大出身じゃなかったかな?

    どこで見たんだろ?記憶があいまいやけど

    歌合戦の場面を思い出し なるほどなって

ねこ へ返信する コメントをキャンセル

目次