今回紹介するマンガは、2017年マンガ大賞ノミネート作品であり、2020年1月からフジテレビでアニメが放送開始された「空挺ドラゴンズ」という漫画です。
独特なタッチで描かれたハイファンタジー作品でありながら、グルメ、日常を細かく描いた作品です。
ご購入を考えている方向けに申しますと、
「 表紙を見て絵が好み 」 、「 難しい話より美しい世界観を楽しみたい 」 、「 龍を使ったおいしい料理を見てみたい 」といった方におすすめです。
管理人は、龍×飛空挺×グルメ=買いで間違いないと思っており、実際何回も読み返して楽しんでいます。
最新刊では少しずつ、龍の秘密や登場人物の過去が明らかになっており、かなり面白くなってきています。
『空挺ドラゴンズ』あらすじ
龍を追って世界の空を往く捕龍船「クィン・ザザ号」に乗り、空と龍に魅せられた乗組員たちの大冒険&世界グルメ紀行!
喰いてえ龍(ドラゴン)! 龍を追って、世界の空を往く捕龍船『クィン・ザザ号』。 大物を捕まえれば一獲千金、獲りたての肉も食べ放題。
でも、失敗したらもちろんお陀仏。 空と龍に魅せられた乗組員たちの大冒険の旅&世界グルメ紀行!
https://afternoon.kodansha.co.jp/c/kuteidragons/
1巻の主な登場人物
ミカ
普段は生気があまり感じられず不真面目な態度をとることが多いが、
とにかく龍を食べるのが大好きなので龍に関する知識や飛行中に龍を発見する技術、そして龍に飛び乗り一撃で仕留める度胸と腕前を持っています。
新入りのタキタ
龍捕りになって日の浅い16歳の少女。明るく闊達な性格で、ヴァナベルを姉のように慕っている。
謎の過去を持つヴァナベル
ミカに並ぶ捕龍技術をもつ女性の龍捕りでミカ以外の船員からは「ヴァニー」の愛称で呼ばれる。かなりの酒豪。
ほかにもクインザザにはたくさんの船員がいますが、1巻ではこのあたりの名前を覚えていれば話はわかります。
1巻 感想・名シーン紹介
物語の始まり
捕龍船クィン・ザザ号に乗船している龍捕りと呼ばれるものたちが、一匹の龍を見事に仕留めるところからこの物語は始まります。
「龍捕り」とは天空を泳ぐ龍を追って捕龍船とよばれる飛行船に乗り、世界中を旅しています。
仕留めた龍は、地上で解体し、部位ごとに市場に流します。こうやって龍捕り達は生計を立てているようです。
捕龍船という飛行船で龍と戦う世界観にワクワクしました。
記念すべき1品目 -龍の尾身ステーキサンド-
出展:空挺ドラゴンズ 1巻 桑原太矩 / 講談社
1話のはじめに仕留めた龍をミカが調理したものです。
このように、『空挺ドラゴンズ』の世界では龍は立派な食材のようですね。
各話の間にあるおまけページには、龍グルメのレシピが細かく掲載されています。Twitterなどで、再現レシピなどを投稿している人もいるようです。
迫力のある戦闘シーン
出展:空挺ドラゴンズ 1巻 桑原太矩 / 講談社
ミカは「捕るならなるべく美味く捕ってやるべきだ」といい、肉の味が落ちにくい火裂矢という武器で仕留めようとしますが、
一撃で仕留めきることができず龍の大きな口に挟まれ食べられそうになってしまうシーンです。
1歩間違えば死に繋がる危険な仕事だと感じますね。
極小龍と龍の相場
新入りのタキタが船内に迷い込んだ非常に小さな龍を発見します。
後に判明しますが、この龍の価格は数億円だとか。そんなことを知らない船員達は捕獲して食べてしまいます。
出展:空挺ドラゴンズ 1巻 桑原太矩 / 講談社
可愛らしい龍が禍々しい料理に変貌してしまいます。でも、おいしそう…
ここで新入りのタキタがこの龍からとれた龍油や龍肉をすべて売るといくらになるのか会計士のリーに訪ねます。
厳密な価格は描かれていませんが、タキタが口を両手で押さえ絶句しているため、相当な金額であると予想でき、近くにいた甲板長のギブズが「龍一頭に7市賑わう」といっているため龍の体は宝の山であるとわかります。
巨大な雷雲の中に光る龍
第4話の主人公は、ジロー・アスタという若い青年でだらしのないミカや新人のタキタに厳しく指導している場面をよく見かけます。
ジローは船員の中でも眼がよく天測航法や転向予測に優れています。
今回の話で、実の父も龍捕りであり、その父親から雷雲の中に現れるという光る龍の話を小さい頃は信じていたと語っています。
そこにミカがこう言い放ちます。
「いるかもしれないぞ、全部の龍を見たことあるやつなんていないからな」
船はなんとか嵐を抜けようと奮闘しますが、雷雲に囲まれてしまい一か八か雲の隙間を抜けるしかなくなってしまいます。こんな状況でもミカは、
「 雲は龍を連れくる 出るとしたらこんな空だ 」
と語り、皆が嵐に怯える中、ひとり龍と遭遇できるチャンスに眼を輝かせます。
出展:空挺ドラゴンズ 1巻 桑原太矩 / 講談社
そして示し合わせたかのように、迷信であるとされていた光る龍が現れます。
薄暗い雷雲の中で輝く龍はとてもきれいでこの漫画でしか味わえない神秘的なシーンだと感じました。
Twitterのみんなの反応
ジュンク堂池袋本店さんに、桑原太矩先生と訪問。原画展に感動しつつ『空挺ドラゴンズ』1巻サイン本を作成。イラスト入りが9冊、6冊はオリジナルカード入り(桑原先生が持参)。売り切れご免ということでご了承ください。ジュンク堂さんありがとうございました! pic.twitter.com/fmVzdgfs6L
— 『ワンダンス』担当編集あんどう (@afternoon_ando) November 22, 2016
「空挺ドラゴンズ」1巻。
— よにだ日々漫画 (@yonidamanga) November 7, 2016
龍を獲るのを生業にする捕龍船「クィンザザ号」の船員達の冒険&グルメ漫画。
面白い、てか絵がめちゃ上手い。
ずっとコミックを楽しみにしてた作品で、空の旅が中心なのはラピュタのタイガーモス号の日常を見てる様だし、あまり冒険を派手にしていないのは、(続く) pic.twitter.com/OnYZoYpibv
空挺ドラゴンズ1巻読みました。
— 🎬ソラニン+🎃" (@_yazirou) November 5, 2018
雲の海を漂いドラゴンを捕え食す。
そしてまたドラゴンを探す旅に出る。
"地上に居場所がないから、空の飛び方を覚えただけ,それだけよ"
うまそうだー😃✨
メシにしよう!!😗✨
雲海と飛行艇と乗組員とドラゴンが確かに息して生きてます🎵
素敵な漫画ですきだ✨ pic.twitter.com/wqpsfWtFfh
各サイトのレビューまとめ
Amazon | (4.3) 431件の評価 |
ebookjapan | (4.0) 148件の評価 |
コミックシーモア | (4.0) 113件の評価 |
DMMブックス | (3.6) 20件の評価 |
楽天ブックス | (3.5) 19件の評価 |
各サイト高評価まとめ
- ジブリっぽい世界観が好きな人はハマる!
- 飛行船で冒険する世界観が好き
- 龍を食べると言う発想が面白い
- ナウシカのパクリじゃないもん!!
各サイト低評価まとめ
- ナウシカですか?
- 既視感
- なぜ龍を殺す必要があるのか説明不足
管理人の評価
現在、管理人は11巻まで読んだ状態なので、そのバイアスがかかっており1巻の情報だけで評価するのが難しいのですが
1巻は、大きなストーリー進行が無く、世界観を読者に分かってもらうための話で構成されています。
私は十分に世界観を楽しむ事ができましたし、飛行船で冒険しながら龍を捕まえるという生活にロマンを感じました。
結論、十分に面白い作品だと思います。
では、低評価レビューの方達の意見についてですが、ナウシカのパクりでは無いか?という方が非常に多かったです。
これに関しては、作者自身がインタビュー記で語っています。
宮崎駿先生の影響はめっちゃ受けています(笑)。『風の谷のナウシカ』も、手癖で描いた線がそのままたくさん残っています。それでもいいなって思えたからこそ、『空挺ドラゴンズ』の絵柄もできたんだと思います。
https://media.comicspace.jp/archives/4191
画風や世界観が似ているからといって、パクリだと評価するのは流石に乱暴すぎると思います。
漫画家に限らず、その業界の大先輩に影響を受けるのは普通の事ではないでしょうか。
1巻感想 まとめ
タイトルや1巻表紙からいい意味で想像通りの内容でした。飛行船で龍を狩り、食し、加工し売って生計を立てる。そんな龍捕り達の冒険ファンタジーですね。
火裂矢や電気矢といった今作特有の武器も使い道がはっきりと分かれており、龍をおいしく捕ってやりたいというミカの龍への気持ちが伝わってきます。
1巻では龍の生態や飛行方法、クインザザ号の細かな設定は登場しませんでしたが読み進めると次第に明らかになっていきます。
気になった方は是非ご一読してみてはいかがでしょうか。
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