小説になろう発の本格ファンタジー作品『最果てのパラディン』ってどんな内容なの?
そんな方に向けて、この記事では1巻から最新刊までのあらすじを各章ごとに紹介しています。
書籍化→漫画化→アニメ化と話題の作品です!
『最果てのパラディン』はこんなひとにオススメ!
- 王道ファンタジー作品が好き
- なろう作品を読んでみたいけどハーレム系はちょっと……
- 家族愛、友情など感動する物語を読みたい
- 異世界の魔法やモンスターなど幻想的な世界観を楽しみたい
あらすじと内容紹介
作品全体のあらすじ
かつて滅びた死者の街ー
人里離れたこの町で
“生きている”唯一の少年・ウィル。
彼を育てているのは 三人の不死者……
豪傑な骸骨剣士・ブラッド。
淑やかな神官ミイラ・マリー。
偏屈な魔法使い幽霊・ガス。
彼ら三人に教えを受け、愛を注がれウィルは育てられる。
そしていつしかウィルは1つの疑念を抱く。
「……この『僕』って、一体何なんだ?」
最果ての街の秘められた不死者達の抱える謎。
善なる神々の愛と慈悲。
悪なる神々の偏執と狂気。
その全てを知る時、少年は聖騎士への道を歩み出すー
オーバーラップ×小説家になろう 最果てのパラディン https://over-lap.co.jp/narou/865541045/
第1章:「死者の街の少年」編
「最果てのパラディン」の第1章である「死者の街の少年」編は、 なろう原作1ー26話、小説版1巻、漫画版1ー3巻に収録されています。
- 前世の記憶をうっすら持ったまま異世界に転生
- 3人のアンデットに拾われて、最果ての地で育てられる
- 主人公ウィルが成人し、独り立ち試験を行う
- 3人の秘密が明らかになり、元凶が登場
- ウィル VS 不死神スタグネイト
この物語は、前世で死んだように生きていた主人公が異世界に転生し、3人のアンデットに育てられる描写からスタートします。
3人のアンデットとは、
- 骸骨剣士・ブラッド
- 淑やかな神官ミイラ・マリー
- 偏屈な魔法使い幽霊・ガス
この3人で、人間の主人公ウィリアムと4人で暮らしていました。
この世界には、魔法が存在しており、神々が世界を形作った“創造のことば”を用いることで周囲のマナを具現化できます。
ウィルは、3人からそれぞれ戦闘訓練、魔法訓練、生活の知恵を学びスクスクと育ちます。
しかし、こののどかで平和な日常は、長くは続きませんでした。
ブラッドの戦闘訓練で地下洞窟に単独で探索中のウィルに、突如ガスが襲いかかってきたのです。
ガスの本気の殺意を感じ取ったウィルは、事情を察しガスに身を委ねますが訓練の一環だったとごまかされてしまいます。
そのまま月日がながれ、ウィルは15才となりこの世界の成人を迎えました。その際にマリーとブラッドから3人の過去について明かされました。
- 3人の生前の姿
- “上王 ハイキング” との大戦
- 不死神スタグネイトとの契約
- ウィルがこの町にやってきた理由
そして、3人がアンデットになった元凶 “不死神 スタグネイト” が「契約」に従い魂を回収しにやってきます。
ここで、いままで謎に包まれた3人のアンデットの秘密が全て明らかになります。
- 不死神スタグネイトが提案した「契約」の真意
- ガスがウィルを襲った理由
- 「契約」後の3人の行方
3人を不死神の好きにはさせまいと、ウィルは “流転の女神 グレイスフィール” に誓いを立てることで加護を得て戦いを挑みます。
3人のアンデットはどうなってしまうのか、ウィルはスタグネイトに勝つことができるのか。死者の街の少年編はクライマックスを迎えます!
第2章:獣の森の射手
『最果てのパラディン』の第2章である「獣の森の射手」は、なろう原作27ー56話、小説版2巻、漫画版3ー6巻に収録されています。
- 物語の舞台が南辺境大陸サウスマークだと判明
- 仲間を増やしつつファータイル王国の白帆の都ホワイトセイルズに到着
- 街を襲ったワイバーンを倒し『聖騎士パラディン』に任命される
- ウィルの奮闘で辺境の村々が大きく成長し、灯火の河港・トーチポートとなる
不死神スタグネイトとの戦いを終えたウィルは、生まれ育った街から旅立ちます。
出発してすぐに、ハーフエルフの「メリルドール」と出会い現在地が “南辺境大陸サウスマーク” の “獣の森ビースト・ウッズ” だと判明します。
ビースト・ウッズでは魔獣が数を増しており、小さな村々は食料困難に陥り村同士の争いが起きていました。
メリルドールの村もその1つであり、ウィルは流転の神に立てた誓い通り “嘆く者を救う” べく、この荒れ果てた地を平定することを目指します。
ウィルがグレイスフィールに立てた誓い
「我が生涯を貴方に捧げる。あなたの剣として邪悪を打ち払いあなたの手として嘆く者を救う」
手始めに村周辺の魔獣を退治したウィルとメリルは、村の復興に必要な物資を調達するため北にある南辺境大陸で唯一、人間が生活圏を取り戻している街 “白帆の都ホワイトセイルズ” に向かいます。
その道中で出会った吟遊詩人の「ロビィナ・グッドフェロー」と行商人の「アントニオ」を仲間に加え無事に街に到着した直後、大きなワイバーンが街を襲い初めウィルは戦いを挑みます。
- ハーフエルフのメリルドール
- 吟遊詩人のロビィナ・グッドフェロー
- 行商人のアントニオ
- 領主サウスマーク公
- 神殿長バグリー
- 冒険者つらぬきのレイストフ etc.
このワイバーンを見事に仕留めたウィルは、この街を統治する “ファータイル王国” の王弟「エルセルド・レックス・ファータイル」から “聖騎士” に任命され『最果てのパラディン』となったのです。
その後、ウィルはファータイル王国が統治仕切れていないビースト・ウッズの村々を庇護すべく冒険者や商人、神官を引き連れて平定活動に精を出します。
その際には、強力な魔獣キマイラの奇襲を受けメリルと共に重傷を負い初めての敗北を知ったり、仲間と本気でぶつかり団結力を深めたりと
戦闘力の高さ故に、皆から期待され一人で問題を解決しようとしすぎる傾向にあったウィルでしたが、大きく人間性が成長していきます。
第3章:鉄錆の山の王
『最果てのパラディン』の第3章である「鉄錆の山の王」は、なろう原作68ー112話、小説版3巻上下、漫画版6ー8巻(現在も連載進行中)に収録されています。
- 小さな村からスタートして、現在は「灯火の河港トーチポート」に発展
- 森の王からの予言で邪竜ヴァラキアカが襲ってくることが判明
- 不死神スタグネイトの啓示でウィルはヴァラキアカに破れると警告
- 精鋭の討伐隊でヴァラキアカを討ちに出る
聖騎士となったウィルは、冒険者を募り魔獣を討伐しながら周辺の村々をどんどん発展させていき2年後には “灯火の河港トーチ・ポート”と呼ばれる大きな街になりました。
しかし、森を荒らしていたデーモンを討伐した際に森の王から不吉な予言を受け取ります。
それは、遠くない未来に西の “鉄錆の山脈” に黒い災いの火が起こり、邪炎と瘴気の王が全てを焼き尽くすという恐ろしいでした。
同時期にトーチポートにはドワーフの難民が流れ着き、200年前に滅んだ “鉄錆の山脈” にあった “くろがねの国” の生き残りだと判明します。
この世界のドワーフの設定
土や石、火の精霊が人間の技術に憧れ「火炎と技巧の神ブレイズ」の元でドワーフ族となった。
古き言葉を探り、冶金と彫刻の技術と混ぜ合わせ、物に言葉を刻む事が出来る。
ドワーフの難民を受け入れ、仕事を提供し友好な関係を築いていく中で200年前の “鉄錆の山脈” で何があったのかが判明します。
奇しくも、200年前にドワーフの王国 “くろがねの国” を滅ぼした竜と現在のトーチポートに迫っている邪炎と瘴気の王が同じ『ヴァラキアカ』という凶悪な竜だったのです。
今までに無い強敵を前に、勝算が見いだせず毎日考え込む日々が続きます。
そんな中、追い打ちをかけるように不死神スタグネイトの遣いと遭遇し、ヴァラキアカに挑んで敗北し死んでしまう未来を見せられてしまいます。
善なる神と悪なる神が戦いを繰り広げていた時代に、善なる神の陣営として参戦しており、要所に投入され勝利を挙げ「神々の鎌」と呼ばれるようになった。
その後は、深い眠りについたが200年前の南辺境大陸サウスマークに “上王ハイキング” が出現した際に目覚め、くろがねの国を滅ぼしたが傷を受け再び眠りにつく。
完全に心が折れてしまい、ヴァラキアカ討伐に踏み切れないウィルでしたが従者として向かい入れたくろがねの国の王の孫にあたる「ルゥ」の言葉を聞き前に進み出します。
ウィル率いる討伐隊 VS 神々の鎌ヴァラキアカ の勝敗やいかに。
間章:灯火の港の群像
『最果てのパラディン』の間章にあたる「灯火の港の群像」は、原作58-67話114-115話の改編や新しい書き下ろし短編集となっており、小説版4巻に収録されています。(原作の「魔法使いの園」のみ漫画版6巻にも収録されています)
- つらぬきのレイストフとウィルの決闘
- 吟遊詩人ビィと魔法使いの園に訪問
- ビーストウッズに住まう無敵の巨人との死闘
- 流転の女神グレイスフィールとの対話
- 亡き両親への手紙を書く
つらぬきのレイストフとウィルの決闘
ある日、バグリー神殿長の義理の娘であり現在は「灯火の河港トーチポート」の神官達のまとめ役をしているアンナがウィルに相談をします。
その相談とは、冒険者でヴァラキアカの討伐にも参加したレイストフの様子が最近おかしいとのことでした。
そして数日後、悪い予感が的中しレイストフは自身の異変のせいか魔獣の討伐中に深手を負い、あわや右手を切り落とすハメになるところでした。
この一件をきっかけに、レイストフはウィルに自身の出生と悩みを打ち明けるのでした。
その悩みとは、孤高の剣士として、一人の男としての答えの出ないものだったのです。
答えを知るべく、二人は剣を交えます。
吟遊詩人ビィと魔法使いの園に訪問
ウィルは、ビィの提案で白帆の都ホワイトセイルズの東にある「賢者の学園“アカデミー”」に向かいます。
その道中は簡単なものでは無く、「迷いの路地」という幼い頃のガスですら単独では突破できなかったという魔法の結界が張り巡らされていました。
さらに、木こりに扮した教授の質疑もクリアしアカデミーにたどり着いた二人は図書館い向かいます。
なぜビィはわざわざアカデミーの図書館を訪れたいとウィルに頼んだのか。
その理由が、ビィの過去の記憶と共に明かされます。
ビーストウッズに住まう無敵の巨人
銅貨の不足に悩んでいた商人のアントニオは、ウィルに解決策を相談し西のくろがね山脈に眠るヴァラキアカが残した財宝を活用することになります。
しかし、その策にはくろがね山脈から灯火の河港トーチポートの道を発見し整備しなければならないという課題がありました。
200前の大戦以前の旧道が残っているはずと捜索していると、当時くろがね山脈から沿岸を繋ぐ宿場を兼ねた街を治めていた「ファラカ一族」に出会い、旧道の場所が判明します。
しかし、現在そこは「無敵の巨人」の縄張りとなっており誰も近づくことはできないそう。
「無敵の巨人」と対話を望むウィルでしたが、巨人は聞く耳を持たず激しい戦闘になってしまします。
この地を縄張りとした「無敵の巨人」の謎、ファラカ一族との関係とは。
流転の女神グレイスフィールとの対話
「無敵の巨人」との戦闘で重傷を負ったウィルは、薄れゆく意識の中で流転の女神グレイスフィールと会話します。
瀕死のウィルは、グレイスフィールの本心に触れ、自身の思いを伝えます。
4巻でアレやっちゃって、5巻の内容どうするんだって声も散見されますが、5巻も内容大幅にいじって書き下ろし増量します! つまり私は死ぬ!
— 柳野かなた@最果てのパラディン (@yanaginokanata) September 24, 2017
webも更新したいし5巻も色々と手を入れたいのであああ頭が……ええと、webと4巻読んだ人はお察しかと思うのですが、こっからwebとかなり展開変えます! 分かってくれるとおもう。なので結果として書籍のほうがむしろ生身の女っ気がなくなるまであるかもしれない。
— 柳野かなた@最果てのパラディン (@yanaginokanata) September 30, 2017
『最果てのパラディン』の1巻から最新刊までの感想をまとめた記事はこちら
→ネタバレ注意!『最果てのパラディン』の全巻 感想・評判まとめ
作品情報
作品名 | 最果てのパラディン |
著者 | 柳野かなた |
イラスト | 輪くすさが |
出版社 | ノベル、漫画共にオーバーラップ |
巻数 | ノベル5巻、漫画8巻 |
原作 | 小説家になろうhttps://ncode.syosetu.com/n5115cq/ |
『最果てのパラディン』の情報をまとめた記事はこちら
→「最果てのパラディン」はおもしろい?全部の情報まとめました!
原作の休載状況
現在、原作の小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載中の『最果てのパラディン』ですが、その更新が2017年9月でストップしています。
此により、ノベル版や漫画版の打ち切り疑惑が浮上したのですが、結論を言うと打ち切りにはなりません。
作者の現状と、今後の刊行予定などをまとめましたので参考にしてください。
→最新情報『最果てのパラディン』の打ち切り疑惑!再開情報と作者の現状
まとめ
2021年にアニメ化し話題となっている『最果てのパラディン』の最新刊までのあらすじを紹介しましたがいかがだったでしょうか。
小説家になろう特有の「俺tueee」感や、転成したらなぜかモテモテでハーレム作っちゃうようなありきたりのストーリや設定では無く、
本格ファンタジー作品として、しっかり世界観に浸り主人公に感情移入しやすい物語となっています。
気になった方は、是非読んでみてください。
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