時は昭和12年、舞台はアヘンが蔓延する満州。
日本から関東軍として満州に来た主人公は、家族を救うためにアヘン売買に手を染めていく、、、
日本、中国、モンゴル、ロシア、様々な人種が交錯する満州でアヘンを巡った壮絶な抗争が幕を開ける。
その先に、未来はあるのか!?
『満州アヘンスクワッド』1巻の感想と見所を紹介していきます。
あらすじ紹介
「満州で一番軽いものは、人の命だ」――。
時は昭和12年。関東軍の兵士として満州にやってきた日方勇は、戦地で右目の視力を失ってしまう。
「使えない兵隊」として軍の食糧を作る農業義勇軍に回され、上官に虐げられる日々を送るも、ある日農場の片隅で麻薬“阿片(アヘン)”の原料であるケシが栽培されていることに気づく。
病気の母を救うため阿片の製造に手を染める勇だったが、その決断が自身の、そして満州の運命を狂わせていく…。
引用:コミックDAYS 満州アヘンスクワッド
以下、補足
購入するまでは勝手にアヘンに関する物語=アヘン戦争だと思っていました。
しかし、よく考えてみるとアヘン戦争は、清とイギリスの戦争なので関係ないと気づきました。
アヘン戦争は1840年から1842年の2年間にわたって行われた戦争で、
今作品は、1931年の満鉄爆破事件(満州事変)を機に、1933年に旧日本軍に占領された満州が舞台となっています。
つまり、清の時代も中華民国の時代も現中国はアヘンに苦しんだということになりますね。
あらすじ冒頭の昭和12年とは西暦1937年です。
満州国が崩壊する1945年まではたったの8年なんですね。
第二次世界大戦中の満州まで描かれるかは分かりませんが、今後の展開に注目です。
作品情報
作品概要
作品名 | 満州アヘンスクワッド |
原作 | 門馬司 |
作画 | 鹿子 |
掲載誌 | コミックDAYS |
出版社 | 講談社 |
巻数 | 既刊5巻 (2021/08/15現在) |
作者情報
原作者:門馬 司 (もんま つかさ)
過去作品:ストーカー行為がバレて人生終了男、死神サイ殺ゲーム、首を切らねば分かるまい
作画:鹿子 (しかこ)
過去作品:フルドラム (箱石達名義)
受賞歴:2010年MANGAグランプリ優秀賞「ハイタイム」、アフタヌーン四季賞2013年春順入選、佳作
アシスタント歴:キングダムの原泰久先生の元で5年間アシスタントを勤める。
1巻感想・名シーンまとめ (ネタバレ注意)
管理人の感想・個人的名シーン
物語は主人公「日方 勇」が満州の関東軍に出兵するところから始まりました。
そして、出兵先で傷を負った子供を助けようとした際に、隠し持っていた銃で撃たれて右目を負傷してしまいます。
参照:満州アヘンスクワッド 1巻 原作 門馬司 作画 鹿子 / 講談社
いや、怖すぎぃ、、、
僕なら脳天ぶち抜かれていました。
右目を失明するだけで済んだ主人公は、「満蒙開拓農業義勇軍」に配属され前線を退くことになりました。
そこで家族とともに平穏に暮らすはずだったのですが、母親がペストに感染してしまいます。
参照:満州アヘンスクワッド 1巻 原作 門馬司 作画 鹿子 / 講談社
主人公が夜中に野草を採っているシーンにこれはww
原作者の門馬司先生がネームの段階でこの描写をイメージしていたのか、作画の鹿子先生が作画段階でホラーに寄せたのかは分かりませんが、
瞳孔ガン開きオカンは、めっちゃびびりました。
そしてペストの治療薬「サルファ剤」を購入するためにお金が必要となり、困り果てた主人公は
まさかの展開からアヘンの世界に踏み込むことになります。
この展開は是非、手に取って確かめてみてください。
お前が・・・!?!?ってなります。
日方勇は独自の方法でアヘンを調合し、中国マフィアに売り込みにいきます。
そして、そのアヘンの質を確かめるためにアヘン常用者に吸引させるシーンがあるのですが、こちら。
参照:満州アヘンスクワッド 1巻 原作 門馬司 作画 鹿子 / 講談社
あれ、あなたキングダムに出演してましたよね?
というのも、作画の鹿子先生はキングダムのアシスタントを5年間やっていたのです。
このシーンの何が良いかって、この人強キャラっぽい登場だったんですよ。
アヘンで頭がおかしくなっちゃってる人ばっかりの檻の中で、唯一正気を保っているアヘンのプロみたいな。
それが、一撃でこれ。主人公の作るアヘンのヤバさがよく分かるシーンです。
このあとも、こんな感じの絶頂シーンが何度かあります。
是非、チェックしてみてくださいw
この上質なアヘンを認められ、麗華 (リーファ) という中国マフィアのボスの娘と共に、アヘンを売りさばくことになります。
もちろん、元々アヘンで商売をしていたマフィアや関東軍がこれを黙って見過ごすわけはなく
血みどろの抗争に巻き込まれていくことになるのでした。
Twitterのみんなの感想
満州アヘンスクワッド 1巻読んだ。
— 句とう (@comic_0032v) September 13, 2020
偶然見つけたアヘン畑をきっかけに、莫大な儲け話に着手する青年の話。
面白かった。歴史とか政治を絡めてくる複雑な話かと思いきや、ゴールデンカムイに近い、一攫千金バトルの感じがあり話が早い。現状は設定の面白さと画力の高さが強い。輪郭全体を使った快楽表現 pic.twitter.com/1CQZypVn3o
『満州アヘンスクワッド』1巻読んだ!
— おおかみ書房公式/劇画狼 (@gekigavvolf) August 16, 2020
命が一番軽いことを嬉々として言う
拷問大好き知性派が出る
ハッピー顔芸詰め合わせ
などなど、2020年の覇権をとる要素が全部入り!
テーマ的にもっと知性的なタイトルにもできた思うけど、攻撃性全開にした判断も無敵!#劇画狼推薦図書 pic.twitter.com/uGSrgP5h1J
サスペンスもの、戦争ものとかは、
— さんのじでちぶる@北のぐみん (@11prince_lover) August 11, 2020
個人的にカテゴリとして好きな部類ではあるが…
胸くそ悪くて腹立つ作品も多いから、読み始める時のリスクは少なからずある。
その点で、満州アヘンスクワッド(1巻)は、目の付けどころや舞台設定の稀少さとかおもしろいのよ!
でも寝れないのは困る😭
各サイトの評価
Amazonのカスタマーレビュー:
545件の評価のうち、62%が星5つをつけていました。
逆に、星1つと低評価だったレビューを要約すると
「アヘンの吸引した際の症状が事実と異なる」だそうです。
確かに、アヘンはダウナー系の薬物で、服用した瞬間に飛び跳ねて頭がおかしくなるなんてことは本来ないとは思いますが、僕は全く気になりませんでした。
一応、薬学部卒業しているのですが、漫画は漫画なのです。
hontoのみんなのレビュー:
16件の評価のうち、5件が星5をつけていました。
星3も5件と評価が割れていました。
Renta!のレビュー:
28件の評価のうち、11件が星5をつけていました。
次に多いのは星4で10件とほぼ星5と同数でした。
『満州アヘンスクワッド』1巻まとめ
いやはや、トンデモナイ漫画がまた生まれてしまったなという印象ですね。
しかし、このまま主人公 日方勇の作るアヘンの力で敵を薬漬けにして、籠絡すると言う展開では限界があると思います。
本格的な抗争が始まると、武力では太刀打ちできないような組織が沢山が満州にはひしめいているわけです。
2巻以降でどのような展開になるのか、気になる引き方だったのも上手いなと感じました。
まぁ、僕は最新刊までまとめ買いしたんですけどね、、。
とにかくそのくらいオススメということなのです!!w
現在、AmazonKindleで1巻が無料です!!チェック!!
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